日本海軍の保有もしくは計画していた爆撃機のデータです. 日本海軍の爆撃機は,大きく爆撃機と攻撃機に分けられていました.
爆撃機とは急降下爆撃ができる航空機のことです. 爆弾を積めるから爆撃機というわけではありません.
一方,攻撃機とは魚雷攻撃ができる航空機のことです. 一見,爆撃機に見える一式陸上攻撃機が攻撃機と呼ばれるのは,魚雷を搭載し艦船攻撃ができるからです. このような点で,日本海軍にとって航空機は艦船の不足を補う補助兵力であるという思想が理解できます.
日中戦争が始まると敵基地への爆撃の重要性が認識されはじめ,太平洋戦争では敵基地への爆撃は必須のものとなりました. しかし,敵基地を効果的に爆撃できるような機種は完成せず,日本海軍は苦戦することになるのです.
爆弾を搭載し急降下爆撃できるように設計されていました. 艦上と付いていることからも分かるように,空母での運用を主体として設計されています.
戦争初期に大きな働きをした急降下爆撃機. 特に,技量の高い搭乗員と本機の性能によって,インド洋作戦では命中率80%以上という驚くべき記録を残している.
九九式艦爆一一型の性能
戦闘機よりも早い爆撃機をめざして実験的に開発された機体. その高性能を買われ,直ちに量産が決定されるが,本来が実験的な機体であるため生産性も悪く,エンジンが液冷であったので稼働率も低かった. ミッドウェー海戦時に二式艦上偵察機として実戦に参加している. 後に液冷エンジンを空冷エンジンに換装した型(三三型,四三型)も作られている.
彗星一二型の性能
攻撃機は魚雷による攻撃ができるように設計されていました. 艦上と付いていることからも分かるように,空母での運用を主体として設計されています.
太平洋戦争では旧式化していたが,鳳翔に搭載されミッドウェー海戦で沈められた日本空母の最後の姿を捕らえている. また,宮崎駿の雑想ノート「安松丸物語」で活躍している.
当時としては極めて斬新な設計を採用した野心作. 性能は決して期待を裏切るものではなかった. 戦争初期に活躍した.
九七式三号艦攻の性能
三菱が開発した攻撃機で中島の機体とは全く別のもの. 中島の開発したものが採用されたが性能的にはほとんど同じだったために生産された.
九七式艦攻にかわる機体として開発された. 性能は優秀であったが,登場が遅く活躍できるような状況になかった.
天山一二型の性能
艦攻と艦爆を兼ねる機体として開発された. この反する要求を満たすために機体は大型化し,全備重量は7トンに達した. 同時期に同じ設計思想で,アメリカ軍もスカイレーダーを開発している.
空母での運用が出来ない大型の攻撃機と爆撃機です. 日本海軍は艦隊決戦至上主義であったので,陸上への攻撃を行う爆撃機の開発というのは考えられていませんでした. 一見すると陸上爆撃機に見える大型の爆撃機に対しても,敵艦隊攻撃のために魚雷攻撃を可能にしているものが多かったのです. 一式陸上攻撃機などは,そのために開発された機種でした. しかし,大型の割に爆弾搭載量が少なかったのは,日本の爆撃機に共通の欠点ともいえました.
陸上基地から敵艦隊を攻撃することを目的に開発された機種. 長大な航続力を持ち優れた性能を誇った. 太平洋戦争初期のマレー沖海戦で,戦艦を航空機の攻撃で沈められることを実証した.
九六式二二型の性能
九六式陸攻の成功を元に,双発機でありながら四発機に匹敵する航続力を持たせた. しかし,そのために翼内を燃料タンクとしたため,わずかな被弾によって火だるまとなり,米軍からはワンショットライターと呼ばれた.
一式陸攻一一型の性能
雷撃可能な四発機として計画された. この大きさの機体に雷撃を要求したところに,日本海軍の艦隊決戦思想があらわれている. 輸送機として使われ爆撃機としての運用はなされていない.
陸上爆撃機という新しい機種. 急降下爆撃ができることを条件とし,さらに零戦並みの速さと一式陸攻並みの航続力で雷撃もできるという欲張った性能を求めた. 完成した機体は,構造が複雑で稼働率も低く極めて実用性に乏しい機体となってしまった.
初めて陸上への爆撃のみに絞って開発された機種. 完成していればそれなりのものとなったであろうが遅すぎた.
一式陸上攻撃機の後継機. 魚雷を2本搭載できる. 相変わらず艦隊決戦思想が抜けきらない機種であった. 計画のみ.
アメリカ本土爆撃が可能な爆撃機として陸海軍共同で計画された. エンジンを6基搭載し爆弾15トンという B-29 をはるかに越える爆撃機. それがゆえに完成させる事は当時の日本には技術的に不可能であったと思われる. 計画のみ.