日本海軍の偵察・哨戒機

日本海軍の保有もしくは計画していた偵察・哨戒機のデータです. 飛行艇も含めてあります.

偵察機に要求されるのは航続力と防弾能力といえるでしょう. 通常は他の機種で兼用することが多かったのですが,日本海軍は何故か偵察専用機の開発にこだわっていたようです.


水上偵察機

空母以外の艦艇に搭載する航空機で,水上からの離着水が出来ることが特徴です. 特に,艦隊決戦の際には重要な役割を果たすものであり,空母はその補助であると考えられていたほどでした.

九四式水上偵察機

複葉・双フロートの水偵. 太平洋戦争の初期まで活躍した.

九五式水上偵察機

複葉・艦載用の水偵. 戦争初期に活躍した. 運動性能が高いことに特徴があり敵機撃墜の記録もある.

九八式水上偵察機

水雷戦隊の夜間偵察用に開発された機体. 太平洋戦争での活躍の機会は無かった.

零式観測機

九五式水偵の後継機. 艦載水偵の重要な任務である着弾観測を敵機の妨害を排除しながら行うことを目的とした. そのため空戦性能にも優れ,敵機撃墜の記録もある. しかし,太平洋戦争では本来の目的に使われる機会が無かった.

零式水上偵察機

九四式水偵の後継機. 偵察任務を重要視した設計. ミッドウェー海戦でも敵空母を発見した.

水上偵察機・紫雲

敵戦闘機を振り切って偵察できる水偵を目指して計画された. 主フロートを切り離すことで実現しようとしたが,フロートの切り離しがうまくいかなかった.

水上偵察機・瑞雲

水上機の活躍が期待以上だったので,急降下爆撃機と戦闘機の機能を盛り込もうとした. しかし,所詮は水上機であり当初の目的通りの活躍が出来るはずは無かった.


潜水艦搭載用水上機

潜水艦に求められたのは敵艦隊を捕捉して逐次攻撃をかけ,艦隊決戦時までに敵戦艦を漸減することでした. このため潜水艦には敵の艦隊を捕捉するための能力が必要となり,水上機を搭載するというアイデアが生まれました. 狭い艦内に収容できるように小型で折り畳み出来る構造となっているのが特徴です.

九六式小型水上機

潜水艦搭載用の小型水上偵察機. 戦争初期に使われた.

零式小型水上機

九六式小型水偵の後継機. 唯一アメリカ本土を爆撃した機体.


飛行艇

飛行艇は海面から飛び立ち,長時間の哨戒活動が出来ることが特徴です. これも敵艦隊の捕捉という目的が第一に考えられており,ついでに攻撃も可能なように魚雷の搭載が可能となっていました.

九七式飛行艇

高性能な四発飛行艇. しかし,太平洋戦争では飛行艇の価値が低下したために活躍の機会は減ってしまった.

九九式飛行艇

九七式飛行艇が失敗したときの予備機.

二式飛行艇

九七式飛行艇の後継機. さらに信頼と性能が向上している. 極めて優秀な機体であったが活躍の場が無かった.


艦上・陸上偵察機

陸上基地から発進する偵察機は陸軍のものを転用していました. しかし,偵察任務が重要になるに従い,海軍も専用の機体を開発するようになりました.

九八式陸上偵察機

陸軍の使っていた九七式司令部偵察機を転用した機体.

艦上偵察機・彩雲

空母に搭載できる長距離高速偵察機. それなりの性能であったが,登場したときには空母のほとんどが活躍できる状態に無かった. 陸上基地から出撃し敵の泊地偵察などに活躍した.

十八試陸上偵察機・景雲

エンジン二機を直列に接続し高速を狙った機体. エンジンの不調などで開発に手間取った. ジェット化も計画されていたという.


哨戒機

哨戒機は日本がシーレーンを守らねばならない事からいっても重要なはずでした. しかし,対潜水艦用の本格的な哨戒機は戦争後半に完成した東海しかなく日本の敗戦を早める原因となったと言えるでしょう.

陸上哨戒機・東海

洋上を長時間飛行し潜水艦を発見した場合に急降下爆撃で撃沈することを目的に開発された. 太平洋戦争でもっとも必要な機体であったと思われる. 海上護衛を専門とする901航空隊に配備され,潜水艦の撃沈に戦果をあげた.


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